私は自信たっぷりというような人間ではありません。何をやっても、やる前にはちゃんとしたやりかたが知りたいです。これだけだったら、どちらかというと人並みの性格に思えるけれど、日本語のことになると、私の確認マニアが異様に膨張してしまうのです。
つまり、文章を書くときはグーグル依存症に陥ってしまいます。「これはほんとに性格な日本語なのかなぁ」と疑い始めれば、もうおしまいです。グーグルに飛びついて、探索を始めるしかありません。
例えば、擬態語や擬声語にはかなり音痴なので、いつも使い方がごちゃごちゃになってしまうのです。(それとも、めちゃくちゃだったっけ?)考えれば、考えるほど分からなくなるので、日本人の皆さんはどんな使い方をしているのか、早速確認したくなります。
そして、“使い方がごちゃごちゃ”で探索すると、ヒットが七つしかありません。これでは、ちょっと少ないですね。ネット上の狂った英語の総量を考えると、日本人はともかく、私のような日本語素人がどの不自然な表現でもその位をネット上で使っているはずです。
それで、“使い方がむちゃくちゃ”で探索すれば、ヒット数は3480です。これでは、安心して使えます。これが終わりだったらまだいいけれど、つい、漢字の無茶苦茶はどうかな、と思ってしまいます。それで探索すると、ヒット数が3340で、そうか、半々か、どっちにしようかな・・・待て、漢字がある場合は擬態語じゃない・・かな?・・・云々と切りがないのです。(ちなみに、「切がない」だと21,000ヒットだけれど、「切りがない」なら173,000。)
結局、グーグルは、言語が実際的にどう使われていることを明確にしてくれて、ありがたい情報源ですが、この依存症は健全な傾向ではないような気もします。少し間違っていてもいいんじゃない、という気持ちにもなるし、私の目指す、ちゃんとした、正確な日本語が出来ても、それは少々平凡な日本語になるんじゃないかな、というオーバーなことまで考えてしまいます。ジョゼフ・コンラッドというポーランド生まれの作家が英語を二つ目の外国語として覚えてから筆を執りましたが、おかげでコンラッドの英語に新鮮な感じがします。英語ネイティブの人が考え付かないような表現が彼の作品に魅力を加えるのです。
「魅力を加える」のグーグルチェックをしましたが、ヒット数が48,500でした。正確な日本語でしたね。これは幸いな結果ですが、我々日本語素人の悩みは、魅力そのものはそう簡単に計れないことです。
4 件のコメント:
こんにちは、はじめまして。nonkoです。
私もよくgoogleで日本語を調べます。日本語の例文を作るときの強い味方です。便利ですよね!
nonkoさん、きて下さいましたね。どうもありがとう!私は確かにGoogleに頼り過ぎだと思うけど、nonkoさんも使っていれば、少しほっとできますよ。
またきて下さいね!
ごちゃごちゃは、色々な物がまぜ合わさって収集がつかない様。
めちゃくちゃは、まとまっていた者が崩れて収集がつかない様といえば良いのでしょうか。
どちらも収集がつかない様子を表す表現ですが、微妙にニュアンスが違いますね。
追記
ごちゃごちゃ=ごっちゃになる
むちゃくちゃ=無茶
で検索すればよいかも知れません。
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