2019年8月16日金曜日
来日して10年
2000年ごろから日本語を熱心に勉強してきた僕は、日本で暮らしてみたい気持ちはずっとありました。せっかく身につけた日本語力をもっと鍛えたかったし、文芸翻訳に関心に持つ僕は日本で暮らしてみないとうまく訳せないだろうなという懸念もありました。そして何よりも日本の人々と直接触れ合いたかったです。でも日本に引っ越すことは雲の上のような話で実際そうなると思ってもいませんでした。アメリカに仕事も家もありそして家族の事情もいろいろとあり、来日するなんて非現実的なことに感じられました。
ところが、2008年にアメリカの経済が悪くなったころにチャンスがやってまいりました。僕も家内も仕事を変えてもいいかもということになったので、これからどうしようといつもよりオープンマインドで将来のことを二人で考えてみたりしました。そして東京での仕事の公募をネット検索で気づいたときに、まぁ応募してみるかという軽い気持ちで履歴書を送くりました。その話は案外早く決まり、2009年2月に日本に引っ越すことになりました。
家も車も所有物の9割を売り払って、航空会社が認める重量ギリギリのスーツケースを引っ張って空港に出向きました。娘は8歳で僕は39歳でした。家内の年齢を非公開にしておきます。
これからその後の出来事を少しずつ綴っていきたいと思います。
写真は一昨年の夏休みに撮ったものです。2週間ほどアメリカで過ごして日本に戻ったら、富士山が雲からお顔を出して挨拶してくれました。何だか心強い光景でした。
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