2008年2月28日木曜日

蟻の侵入:最新情報

25日の投稿に、オフィスに侵入してきた蟻の話をしました。しかし、不思議なことに、その翌日の26日から蟻を一匹も見ていません。このタイミングはかなり怪しいと思いませんか?まるで蟻どもは私のブログを読んで、気を悪くして帰ってしまったようです。そんなことは先ずあり得ないのですが、「もしかして、巣で新しい戦略でも練っているんじゃないかな」という疑いを禁じえません。

実は、ビルの管理人は殺虫剤をまいたに違いありませんが、それでも一抹の不安を覚えてしまいます。蟻が生きていられないオフィスに私は生きていられるのでしょうか。

とぼの通信簿

この間の投稿で発表しましたが、去年の秋から検定試験を三つ受けてきました。鉛筆を削っておいて、解答用紙を前にするのは久しぶりだったので、学生時代に戻ったような錯覚まで覚えてしまいました。さて、とぼの検定試験の結果はどうだったのでしょうか。このブログを応援してくださっている方々へ報告しましょう。

最初に受けたのは、10月の漢検三級でした。この試験のことを知ってはいたけれど、アメリカで受けられると思ってもみなかった。ところが、そのチャンスは突然訪れたので、受けてみることにしました。問題集とニンテンドウDSを使って勉強しておいたけれども、試験の会場で「字の留めや払いに気をつけて書いて下さい」と言われた時、そういう細部をあまり意識していない私は、焦ってしまいました。しかし、殆どの問題欄を埋めることはできたので、内容はまま大丈夫かな?と思いました。そして、結果が戻ってきたら、私の字は問題にされなかったようで、合格しました。

次は12月の日本語能力試験一級でした。アメリカで日本語を勉強した人なら、この試験のことを知っているもので、ずっと前から、こいつと対決する日がくるんだろうが、勝負はいつだ!という思いを胸に秘めながら、日本語の勉強を続けてきたわけです。恥をかきたくなかったので、しっかりと準備をしておくつもりでした。そして、読み書きのところは難しいけれど、聴解は楽だ、との噂を聞いていたので、文字・語彙の問題集と文法の問題集を中心に勉強してきました。が、試験の一ヶ月前に模擬試験をやってみたら、なんと、聴解の点を半分も落としてしまいました!それで心配していたけれど、仕事が忙しい時期でどうしようもありませんでした。

試験は12月の初めにアトランタにある大学で実施されました。最初の一時間は文字・語彙でこれは悪くありませんでした。しかし、その次の聴解はやはりダメだと思いました。質問は長いし、肝心なところはいつ出てくるか分からないので困りました。(私は直ぐに連想する性質なので、質問の途中で全く関係ないことを考えてしまって、回答の選択肢が出てくる時に、あ、やばい!と我に返ることもありました。)聴解は試験の25%だけですが、得点が悪ければ、合格水準の70%に達するのは難しいです。そして、模擬試験に比べ、今回の方は出来が悪かったんだろうな、と思ってしまいました。

それで少々暗い気分になっていたが、最後の読解・文法のところは割りとスムーズでした。最初のエッセイはあまりにもユーモラスなので、噴出しそうになってしまったが、何とかその気持ちを抑えて問題に取り掛かることができました。読解の問題のなかにグラフを解釈する問題が必ず一つあって、こういうのは英語でも落ちそうなので、それを最後までとっておいて、ゆっくりと解いてから鉛筆を置きました。ちらっと部屋を見回すと、終わったのは私だけだったので、時計をみると、まだ20分が残っていました。難しい問題に戻り、自分の回答をチェックすべきだけれど・・・どうも頭が回らなくなっちゃったようで、20分ぽかんと座っていただけでした。

さすが、難しい試験でしたが、結果発表を待つのも一苦労でした。しかし、この間届いた封筒から、その知らせが出てきました。聴解の得点はやはり一番低かったけれど、それでも80%でした。そして総合点を見たら、ほっと安心の一息をもらしました。

今日の話は長くなってしまいましたので、その続きを次回までとっておきましょう。

2008年2月25日月曜日

蟻に襲われています。

毎年、二月になると、私のオフィスに蟻が現れるようになります。この地域に紅火蟻(アカヒアリ)という実に危険な種類も最近侵入してきていますが、オフィスにやってくるのは、ごく普通の小さくて茶色い蟻です。このチビ外来者は人間を刺さないけれど、いろいろなところで這い回り、人の邪魔をしょっちゅうしています。

今年の冬は暖かい方で、蟻の襲撃は例年の何倍か、という凄まじい規模まで拡大しています。拡大しているといっても、それはいっぺんで大量で出てくるのではなく、一匹ずつ次から次へ、とどこかから現れるのです。言わば、ビルの地下に蟻の無尽蔵があるような感じです。私は虫と接触することが特に嫌だと思わないが、机上や電話やキーボードを這う蟻どもを眺めていると、「君たち、これはちょっとやりすぎじゃないか?」と思わずにいられなくなります。実際に声をかけてみたりしていますが、彼らは一切返事してくれません。

蟻の侵入でこれという不自由はないけれども、誰かと会話していて、蟻が自分の手を歩いていることに気づくと、どうすればいいのかがよく解りません。こういう場合は、「あ、また蟻ですねぇ」と微笑みながらそっと払い落としても礼儀違反なのでしょうか。それとも、どこまで這っても、蟻の存在を認めないのが正解かもしれないが、蟻は顔の辺りに近付いてくれば、この無視ポリシーを貫くのは難しそうです。

蟻に関する行儀はどうであれ、私のマグカップを立ち入り禁止ゾーンにしたいですね。

2008年2月22日金曜日

検定試験地獄脱出

去年の秋からついこの間まで、検定試験は私の日本語勉強の中心となっていました。十月に漢字検定試験三級、十二月に日本語能力試験一級、一月に漢字検定試験準二級でした。

これらの試験に挑戦してよかったと思っています。そうしなければ、いつもの勉強パターンが続いてしまい、新しい内容を覚えていなかったでしょうね。特に、漢字検定試験には、選択肢問題もあるけれど、漢字を自ら書く問題も多いもので、殆どパソコンでしか日本語を書かない私には、非常にいい勉強でした。(そして、買い物リストにもなるべく日本語を使っています。これは範囲のかなり狭いジャンルではあるが、せめて「豆腐」がやっと書けるようになりました。)


それから、日本語能力試験の為に新しい語彙と文法を勉強しました。全部マスターしたわけでもないけれど、実際に使っているのもあり、この試験の準備は予想していたより役立ったような気がします。


このように、検定試験を受けてみてよかったのですが・・・その勉強に追われていて、本をあまり読まなくなってしまったのが気になりました。そして、本を読もうとしても、何故か小説に手がのびませんでした。どうも、私の心は「創造的モード」から「現実的モード」にでも変わったようであった。


ところが、新年に入ってから、自分は小説に飢えていることに気付きました。それで、山本有三の「路傍の石」を中古で買って読んでみました。鉄橋からぶら下がる吾一君には、検定試験の忘れさせてくれるような真剣さと哀れと勇気がこもっていました。話が途切れたところで大変驚いたけれど、それ程私は山本先生の小説に惹かれたのである。感傷的な作品だと批判したければ、それは否定できないが、それでも私は「路傍の石」にちょっとした救いを感じました。

2008年2月21日木曜日

ご無沙汰しております

前回で予想した三週間は三ヶ月間に長引いてしまいましたね。クリスマスもお正月もバレンタインデーも過ぎてしまいました。このブログを無視してしまいましたが、決して忘れてはいません。正直な話は、とぼとぼ日本語を開いた頃は夏休みだったので、しようと思えば、投稿作成に一日をかけることができました。日本語で長い文章を書くのは初めてだったので、実際にそのぐらいの時間をかけて書いていました。

それで日本語で文章を書く能力が多少身についてきたかもしれないけれど、忙しい毎日の中で長い(そして長いというより、ちょんと磨き上げられた)投稿が気軽に書けるようになった程ではありません。

そして、ブログの質が減るのがもったいないと思っていました。これは、読者様へ申し訳ない気持ちとプライドが相まって、できた気持ちなのでしょう。ブログへの愛着とお粗末な投稿への抵抗感の間に挟まれた挙句、私はサボるようになりました。

気持ちをよく整理した上、ブログを止めようにも止められません。やはり、日本語を書いてコミュニケーションしていないと、孤独に感じてしまうものです。

これから、最近のできごとや考えていることについて簡単にリポートします。そして、この頼りなげなブログを読んで下さる方々に感謝しております。