2008年3月18日火曜日

朱を入れる

このブログを訪問して下さる方々に沢山の間違いを直して頂いています。そして、そのアドバイスによって、投稿の訂正を行ってきましたが、その時に必ず一抹の不安を感じてしまいます。コメントにその記録が残りますが、パッと読む方はそれに気付かず、「とぼは完璧な日本語を書いた」と誤解する恐れがあるからです。

ですから、自分の日本語の弱点を明確にする為、これから、直して頂いた日本語を朱色にします。それで、私の間違いが分かりやすくなるし、言語習得に関心のある方にも面白いかもしれません。

皆様、これからも宜しくお願い致します。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
私はこの何年か、メールを使って外国人の文章を直しています。どのように直せばいいか、相談しつつ色々とやってみて、以下のようになりました。
* 明らかな間違い、あるいは間違いとはいえないが、こちらの方がずっといい、という場合には直す所に赤で下線を引き、その後に赤で()内に正しい形を書く。
* 疑問があるところや確認が必要なところには赤で波線を引き、赤で()内に予想を書いておいて、意見をきく。
* 間違いではなく、意味は分かるけど、もっと自然な形にするとこうなります、というところは、その文章の後に青で書く。
 いずれにせよ、直すということには危険も存在します。それは「当たり前の表現」に直すことで、とぼさん自身の文章の面白さ、味わいを損なってしまうのでは、ということです。これまで私が直してきた文章は学問的なものなので、情報を正確に伝えることが第一です。その上で読みやすい自然な表現が求められます。でもとぼさんの場合は単なる説明とは違います。せっかく効果を狙って使った表現だったのに、当たり前の言葉に「直された」ら何にもならないんですから!
  そしてまた「正しい文章」にも危険が存在します。それは日本語の文章としては正しいけれど、実は書き手が言葉の意味を間違えて、書きたい事と書いた事が違っている場合がある、ということです。
 私は始めのうち、とぼさんがご自身だけのために日本語を勉強していると思ってこのブログを読んでいましたが、「こっそり文章」を読んで色々と考えるようになりました。とぼさんは本当に日本語を使いたくて、自分の文章を「公開」していらっしゃるんですね。そして、「おじょうずですね!」と言われることに「歯がゆさ」を感じていらっしゃるんじゃないでしょうか。

とぼ さんのコメント...

こぢんまりさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。

こぢんまりさんは、日本語を勉強する外国人の文章指導で活躍しているんですね。感心しますよ。私は身の回りの日本人に文章アドバイスを求めると、「文法が苦手なんだから」と断れることが多いですので、そのはっきりした指導の価値がよく分かります。こぢんまりさんの生徒さんがうらやましいですよ。^^

その二つの種類の危険は確かに存在しますね。ブログの訪問者の方々に直して頂いても、自分の狙った効果が失われる可能性はありますが、コメントを読んで、アドバイスに従うかどうか判断する、という責任は私にあるのでしょう。そして、「こう書いたらどう?」というアドバイスをいただくと、何かがぴんとすることが多いですよ。「あ、確かにそうだったね」とすぐに納得できるので、安心してそのアドバイスを実行できます。

そして、若し不適切なアドバイスをされることがあっても、他の方がコメントで知らせて下さるかもしれませんね。でも、そうでなくても、今まで正確なアドバイスを沢山頂いてきているので、全体的にいうと、私は絶対得をしていると思います。そして、自分の得したところを朱で表した方が正直だろう、とも思いました。

正しさにこだわることも危ないですね。昨日、清水義範の『はじめてわかる国語』で清水氏と斎藤美奈子氏の対話を読みました。その話題は、「文章読本」でしたが、そのジャンル意外にも、プロの物書きが素人の文章を直すという本がある、という話になり、二人ともは、直された文章は正確であっても、面白みが無くされていると言っていました。新聞記事みたいに書くのは、文章学習のゴールではない、と。

実は、何回されても、褒められることに飽きてきませんね。ただ、褒められるだけで、なんのフィードバックもない場合は、ほんの少し悲しくなります。投稿で書いたように、直されることは、自分の存在を認めて頂くことです。そして、アドバイスではなく、感想でも全く満足できますが、アメリカで言語的に孤独している私は、このブログを通し、皆様と接触できるのは、非常に嬉しいことです。本の原稿に集中しようと思い、とぼとぼ日本語をながく無視してしまったが、やはりこのブログも大切だな、と反省しました。そして、こぢんまりさんみたいな方からアドバイスやコメントを頂けることを厚く感謝しております。

それで、自分の日本語を「公開している」と表現できるほどの価値はこのブログにはないのですが、「どなたか、私の日本語を読んで下さいませんか」という願いをこめてとぼとぼ日本語を綴っています。

匿名 さんのコメント...
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とぼ さんのコメント...
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