2008年3月10日月曜日

桜に雪

我が家の庭に桜の木は三本あります。夏に引っ越してきたので、最初は気づいていなかったけれど、あ、これは桜なんじゃない?と分かった時、その三本の桜は良い兆しのように思えました。

と言っても、家の桜は運があまりよくないようです。この地域では、二月と三月は気温の上下が激しく、「桜ちゃん、そろそろ咲いてもいいよ~♪」と誘ってくる春らしい日は、あっという間に「桜のやつ、凍らしてやるぞ」と意地悪な冬将軍に逆戻りしてしまうのです。それで、去年も一昨年も、桜は霜にやられてしまい、花を殆ど咲かせませんでした。

今年もそうなりそうでしたので、雪が降ってくる前に写真を撮っておきました。日本で桜の花を見たことのない私ですから、我が家の桜を大切にしたいものです。

2008年3月5日水曜日

こっそり文章

私の職業には一年間のリズムがあり、年の前半は割と時間の余裕ができます。そして、今年は更にスケジュールを空けて、仕事の合間に日本語で文章を書いています。

なぜならば、ブログというジャンルに合わなさそうな内容を書き留めたいからです。例えば、このブログでもそうですが、私はよく「どうして日本語に興味を持ったんですか」というようなことを聞かれます。この単純な質問に答えるのは容易ではなく、聞かれる度に、「ふむ、どうしてだったっけ?」と自問してしまいます。勿論、理由はこれとこれだ、と簡単にまとめることは出来なくはないけれど、結局のところ、「どうして20年間勉強してきたの?」という問いは、「あなたの性格を説明してちょうだい」ということになります。

この話題は、とぼとぼ日本語のテーマに一致していますが、規模はちょっと合わないような気がします。ブログは気軽に書けるような、日常的な生活の断片をネタにすることが普通ですが、これから書きたいのは、もっと長くて、統一したテーマに焦点を合わせた文章です。(といっても、ブログにはブログなりの面白みがあり、とぼとぼ日本語を止めるつもりはありません。)

自分のいいところなのか、悪いところなのか、よく解りませんが、私は一旦活動を始めれば、とことんやっちまえ!という気持ちになってしまいます。そして、この文章の場合も、やるんだったら、ちゃんとした文章を書こうという熱意が湧いてきました。それで飛び込みがちな私は、本を書くことを考え付きました。


私の日本語の失敗に気づいている読者様は苦笑するのでしょう。それは当然だと思います。しかし、完璧にできないから、と言ってこの原稿を今の内に書かないのなら、一生やらないことになるのでしょう。私の職業にもリズムがありますが、人生もそうではないでしょうか。その後半に入ろうとしている私には、ゆっくりする余裕はありません。(そんな自分は、「背後から聞こえる音は、迫って来る、時のチャリオット」と詠ったAndrew Marvellの気持ちが解ってきたかもしれません。)

とにかく、思い切って書いています。文章作成に時間をかけていると、とても豊かな気分になります。一つの文に二、三時間をかけることもあります。作成の最中は髪の毛をむしりたくなりますが、とうとう納得できる文が出来上がると、なんとも言えない満足感を味わえます。

念のために言っておきますが、私は自分の人生が素晴らしいものだと思い込んでいません。却って、私はごく平凡な毎日を送っています。しかし、「アメリカで日本語を」という立場には、なんらかの面白みがあるかもしれません。人性と立場の区別は微妙なものですが、この本の質の決め手の一つだと思います。

本の暫定題名は、「日本語アドベンチャー」です。出版社は興味を示すかどうかは分かりませんが、集中的に書いている時の充実感だけでも、書いてみても損はないと思います。第一章と第二章にはまだ訂正が必要だと思いますが、第三章を書き始めたところです。

2008年3月2日日曜日

とぼだけではありませんよ

この間、「日本語で書く外国人」というブログで、とぼとぼ日本語のことを紹介して頂きました。「日本語で書く外国人」を管理するosawaさんという方は、外国人による日本語ブログのリンクを沢山集めています。更新情報も出ていますので、各ブロクの最新投稿が表示されて、とても便利です。

興味のある方は、是非ご覧になってみてくだっさい。

とぼの通信簿(その二)

この間の検定試験結果報告はくどくなりましたが、今回はその続きをもっと簡潔に述べさせて頂きましょう。

まだ信じられないけれど、漢検の準二級に何とか合格しました。三級の時に比べ、そんなに勉強してこなかったし、部首の質問の形式が練習してきたのと違っていたし、受けた時は「こりゃ不合格だなぁ」と思ってしまいした。


そして、結果通知の入った封筒を渡して下さった方は、不思議な笑顔を浮かべていました。それは、「残念だったねぇ、君」といわんばかりの表情か、と思ったら、なんと、たった1%の余裕でセーフでした。勿論嬉しかったが、合格したというより、不合格を何とか避けた、と言った方が正直でしょう。合格証書に、「ぎりぎり」と書き添えようかな、と思っています。


「今度は二級に挑戦してみませんか?」と誘って頂きましたが、二級の内容はうんと難しくなるし、合格基準は、70%から80%に上がるし、合格する見込みは全くありません。後半年でも勉強してから、二級のことを考えてみることにしました。

2008年2月28日木曜日

蟻の侵入:最新情報

25日の投稿に、オフィスに侵入してきた蟻の話をしました。しかし、不思議なことに、その翌日の26日から蟻を一匹も見ていません。このタイミングはかなり怪しいと思いませんか?まるで蟻どもは私のブログを読んで、気を悪くして帰ってしまったようです。そんなことは先ずあり得ないのですが、「もしかして、巣で新しい戦略でも練っているんじゃないかな」という疑いを禁じえません。

実は、ビルの管理人は殺虫剤をまいたに違いありませんが、それでも一抹の不安を覚えてしまいます。蟻が生きていられないオフィスに私は生きていられるのでしょうか。

とぼの通信簿

この間の投稿で発表しましたが、去年の秋から検定試験を三つ受けてきました。鉛筆を削っておいて、解答用紙を前にするのは久しぶりだったので、学生時代に戻ったような錯覚まで覚えてしまいました。さて、とぼの検定試験の結果はどうだったのでしょうか。このブログを応援してくださっている方々へ報告しましょう。

最初に受けたのは、10月の漢検三級でした。この試験のことを知ってはいたけれど、アメリカで受けられると思ってもみなかった。ところが、そのチャンスは突然訪れたので、受けてみることにしました。問題集とニンテンドウDSを使って勉強しておいたけれども、試験の会場で「字の留めや払いに気をつけて書いて下さい」と言われた時、そういう細部をあまり意識していない私は、焦ってしまいました。しかし、殆どの問題欄を埋めることはできたので、内容はまま大丈夫かな?と思いました。そして、結果が戻ってきたら、私の字は問題にされなかったようで、合格しました。

次は12月の日本語能力試験一級でした。アメリカで日本語を勉強した人なら、この試験のことを知っているもので、ずっと前から、こいつと対決する日がくるんだろうが、勝負はいつだ!という思いを胸に秘めながら、日本語の勉強を続けてきたわけです。恥をかきたくなかったので、しっかりと準備をしておくつもりでした。そして、読み書きのところは難しいけれど、聴解は楽だ、との噂を聞いていたので、文字・語彙の問題集と文法の問題集を中心に勉強してきました。が、試験の一ヶ月前に模擬試験をやってみたら、なんと、聴解の点を半分も落としてしまいました!それで心配していたけれど、仕事が忙しい時期でどうしようもありませんでした。

試験は12月の初めにアトランタにある大学で実施されました。最初の一時間は文字・語彙でこれは悪くありませんでした。しかし、その次の聴解はやはりダメだと思いました。質問は長いし、肝心なところはいつ出てくるか分からないので困りました。(私は直ぐに連想する性質なので、質問の途中で全く関係ないことを考えてしまって、回答の選択肢が出てくる時に、あ、やばい!と我に返ることもありました。)聴解は試験の25%だけですが、得点が悪ければ、合格水準の70%に達するのは難しいです。そして、模擬試験に比べ、今回の方は出来が悪かったんだろうな、と思ってしまいました。

それで少々暗い気分になっていたが、最後の読解・文法のところは割りとスムーズでした。最初のエッセイはあまりにもユーモラスなので、噴出しそうになってしまったが、何とかその気持ちを抑えて問題に取り掛かることができました。読解の問題のなかにグラフを解釈する問題が必ず一つあって、こういうのは英語でも落ちそうなので、それを最後までとっておいて、ゆっくりと解いてから鉛筆を置きました。ちらっと部屋を見回すと、終わったのは私だけだったので、時計をみると、まだ20分が残っていました。難しい問題に戻り、自分の回答をチェックすべきだけれど・・・どうも頭が回らなくなっちゃったようで、20分ぽかんと座っていただけでした。

さすが、難しい試験でしたが、結果発表を待つのも一苦労でした。しかし、この間届いた封筒から、その知らせが出てきました。聴解の得点はやはり一番低かったけれど、それでも80%でした。そして総合点を見たら、ほっと安心の一息をもらしました。

今日の話は長くなってしまいましたので、その続きを次回までとっておきましょう。

2008年2月25日月曜日

蟻に襲われています。

毎年、二月になると、私のオフィスに蟻が現れるようになります。この地域に紅火蟻(アカヒアリ)という実に危険な種類も最近侵入してきていますが、オフィスにやってくるのは、ごく普通の小さくて茶色い蟻です。このチビ外来者は人間を刺さないけれど、いろいろなところで這い回り、人の邪魔をしょっちゅうしています。

今年の冬は暖かい方で、蟻の襲撃は例年の何倍か、という凄まじい規模まで拡大しています。拡大しているといっても、それはいっぺんで大量で出てくるのではなく、一匹ずつ次から次へ、とどこかから現れるのです。言わば、ビルの地下に蟻の無尽蔵があるような感じです。私は虫と接触することが特に嫌だと思わないが、机上や電話やキーボードを這う蟻どもを眺めていると、「君たち、これはちょっとやりすぎじゃないか?」と思わずにいられなくなります。実際に声をかけてみたりしていますが、彼らは一切返事してくれません。

蟻の侵入でこれという不自由はないけれども、誰かと会話していて、蟻が自分の手を歩いていることに気づくと、どうすればいいのかがよく解りません。こういう場合は、「あ、また蟻ですねぇ」と微笑みながらそっと払い落としても礼儀違反なのでしょうか。それとも、どこまで這っても、蟻の存在を認めないのが正解かもしれないが、蟻は顔の辺りに近付いてくれば、この無視ポリシーを貫くのは難しそうです。

蟻に関する行儀はどうであれ、私のマグカップを立ち入り禁止ゾーンにしたいですね。