2007年7月12日木曜日

日本語の視覚性

訪問者様に興味深いコメントをいただき、日本語の視覚性をもう少し考えてみました。

一つのコメントは、日本人はよく会話の途中で漢字を聞いたり、手のひらで書いてみせたりすることでした。考えて見ると日本のテレビ番組でも同じようなことが行われています。それは、台詞が頻繁に字幕になっていることです。アメリカのテレビだと、話し手の声が聞き取れない程はっきりしない時にしかしないことですが、日本の場合はニュースからバラエティ番組まで常にやっているように思えます。日本語に同音異義語が多いので、ニュースだと字幕が必要でしょうが、ニュース以外の番組もやっているし、そして会話の重要な言葉だけではなく、「キャ~」とか、「そうそうそう!」というような叫びまで字幕になります。しかも、小さな字ではなく、大きな、鮮やかな字が画面に踊っています。こういうのは、日本語の会話の文字化は面白いとされていることを証拠しているのではないか、と思います。

私自身もこういう字幕が番組の面白さを高めるように思えます。そして、内容の理解率も高くなることはいうまでもありません。日本語学習者にとって、日本テレビの「何でも字幕」傾向は大変ありがたい現象です。

書きたいことがもう一つありますが、それを次回にとっておきましょう。

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